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ベイエフエム(bayfm78) 様 第1 スタジオ
ベイエフエム(bayfm78) 様 第1 スタジオ
ベイエフエム様は、千葉県を主な放送地域とするFM 放送局。全部で5 つのスタジオを擁し、音楽やニュース、地域のイベントなどを日々発信しています。5 つのスタジオ中で最も大きくフラッグシップスタジオとされている第1 スタジオに、
CALREC の「
ARTEMIS Light」が納入されました。
小規模のライブ演奏や大人数が出演する番組、多目的スペースでの公開生放送など、どんな複雑な用途にも対応する第1 スタジオ。アナログコンソールをデジタルに変更するにあたり、重要視されたのは【音質】と放送用としての【安定性】。決め手になったポイントを、技術局技術部 技術課長の安齋 宏治様にうかがいました。
▲ ベイエフエム様 第1 スタジオ
中央の音声卓がCALREC のARTEMIS Light●「第1 スタジオ」について
第1 スタジオ以外の4 つのスタジオは、純粋に「ラジオスタジオ」としてコンパクトになっているため、大規模なことや複雑なことを行うことはできません。
それに比べて、第1 スタジオは大きなスタジオで、小規模のライブ演奏や大人数の出演対応、多目的スペースでの公開生放送や公開収録の受けスタジオとしての役割などを持っており、どんな複雑なことにも対応できるスタジオです。そのために、これまでもレコーディング業界で定評のあったアナログコンソールを使用していました。
●アナログコンソールをデジタルに更新するにあたり、重要視したこと
まず入出力数やバスラインの多さが挙げられますが、音楽ものをやることも多々あるため、ある程度のフェーダー数、レイヤー数を確保することは必要条件でした。
そして、トークはもちろん音楽ものもよく行うことからヘッドアンプの性能、音質などを最重要視しました。
また、放送用であることから、安定性、信頼性も重要。万が一、部分的故障が発生しても継続して放送できるということも大きなポイントになっています。
▲ ベイエフエム様 第1 スタジオに設置されたCALREC のARTEMIS Light
●「ARTEMIS Light」について
- 直感的に分かりやすい操作性
第1 印象は「ボタンが多く、カラフル過ぎて操作が難しそう」と思っていましたが、実際に触り始めてみると「難しそうに思わせて、実は非常に分かりやすい操作性と色分けによる視認性の良さ」に驚きました。
これまでアナログミキサーだったため、縦軸でのパラメーター操作が基本でした。ARTEMIS Light は、デジタルコンソールで多いセンターオペレーションではなく縦軸で操作できる「ワイルドモード」の切り替えがあり、操作性も受け入れやすかったですね。
普段のオペレーションはエンジニアそれぞれに任せており、それぞれ自分のSHOW DATA を作成して、自分のオペレーションにあったワイルドモード、FIXED LAYOUT などを作成して運用しています。
-音声処理能力の高さ何よりも音声チェックをしてみて、音質の素晴らしさヘッドアンプやコンプなどの性能に感動しました。音声チェックにはライブ演奏のマルチ素材を使用しましたが、一番音楽らしくまとまるコンソールでした。
まず、ヘッドアンプやコンプ、リミッター等の性能が優れている。ヘッドアンプについては、過大な入力があっても歪みにくい堅牢さがあるし、コンプについては通常であればかければかけるほど引っ込んでいく音声が、しっかりコンプがかかっていながら、引っ込んでいかない。
結果、EQ 処理をそれほどしなくても、元の素材の良さをそのまま引き出してくれていて、音楽が音楽らしくまとまっていました。マイクだけとっても、平たくならず立体感のある音質となっているのも高く評価できました。
- 放送への安定性・信頼性
電源、DSP、ルーター、コントロール全てが二重化されていることはもちろんですが、フェーダーパネル、モニターパネル、TFT パネルのいずれかがハード的に故障をしても、動作可能なパネルのみで継続使用できること。さらに、コンフィグレーションPC の故障がサーフェスに一切影響を与えないうえに、バックアップコンフィグレーションPC も容易に起動連携する点も安心できました。
● 実際に使用した感想
これまで使用していた大型アナログコンソールに比べてだいぶコンパクトにはなったうえに、処理入出力数はこれまでよりも格段に増えました。それにもかかわらず、すべての作業を座ったまま行えるなど使い勝手も良くなりました。
音質についても、以前より音の輪郭がはっきりするようになり、継続して使用することになったメインスピーカーの出音もこれまでに比べてすっきりしています。
また、Dante に対応していたことから、Dante を経由させたマルチ再生・収録、トランク回線のDante 化を柔軟に行え、そのままARTEMIS に簡単に立ち上げられるなど、作業効率も上がっています。 |
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