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株式会社フェイス様「BAROOM」円形ホール編 納入機材:S21
株式会社フェイス様「BAROOM」円形ホール編 納入機材:S21
株式会社フェイス様 「BAROOM」
円形ホール編 納入機材:S21
DiGiCo「S21」「4REA4」「A168D STAGE」
2022年5月運用開始
株式会社フェイス様が運営する「BAROOM(バルーム)」にはDiGiCoのデジタル・ミキシングコンソール「S21」とデジタル・プロセッシング・エンジン「4REA4」が納入されています。
施設の中心となる円形ホールのほかに、バーが併設されています。それぞれの場所で音楽を楽しめるようになっており、S21は円形ホール、4REA4は円形ホールを含めた全体の演出を担っています。
音響エンジニアの須藤健志氏と堀田要氏にお話を伺いました。
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バー、ライブラリー編 納入機材:4REA4は
こちら
▲円形ホール 写真提供:(株)フェイス様
●人が集う場所として
BAROOMは、「ご近所さんだったり、町の人が集うような場所を作りたい」というイメージからスタートしたそうです。「古代のギリシャやローマのアゴラと呼ばれるような集会所で公共ホールのような役割ができるような場所づくりをしたかった」と語ってくださったのは、音響シニアエンジニア・デザイナー 須藤健志氏。円形ホールゆえ、演者さんにとってみれば、壁からの反響音がどこも同じという厳しい条件でサウンドのミキシングをされています。
▲音響エンジニア・デザイナー 須藤健志氏(手前)、音響エンジニア 堀田要氏(奥)
●S21は機能も価格もサウンドも十分
円形ホールのサウンドミキシングを担うコンソールに選ばれたのは、DiGiCoのS21。その理由を須藤氏に伺いました。
須藤氏:
デジタルミキサーの選定にあたり、今後10年は使用していくことを考えると96kHzに対応しているということは必須かなと。そこで候補となる機材はある程度絞られました。あとは、機能的にそろっているか、価格帯はどうかを見ていきました。S21の機能は十分そろっていましたし、価格帯もDiGiCoのコンソールとしては廉価なほうなので、他社さんに比べてもお得な感じがありました。DiGiCoサウンドが得られるなら僕の本望だってことで、S21に決めました。
それに、S21にはカードが挿せます。今回はDanteでネットワークを組んでいますが、今後デジタルの進化でフォーマットが変化してもカードを差し替えるだけで対応できるというのは、大きなメリットだと感じました。
DiGiCoサウンドを以前からご存じだったんですか?
須郷氏:
実際に扱ったことはなかったんですが、DiGiCoが入っているホールやライブハウスなどの音を聞いたり、人からいろいろ聞いたり、海外の事例とかを見ていても、サウンドクオリティをきちんとコントロールしている現場はだいたいDiGiCoだったので、今回はDiGiCoのコンソールを入れたいという気持ちがありました。
S21のよく使う機能やお気に入りの機能などあればお聞かせください。
須藤氏:
ダイナミックEQとコンプが標準でついているのでそれを結構使ってます。ダイナミックEQも4バンド使えるので、チャンネルを一度グループにまとめて最終段でかけるということもよくやっています。
あとはDiGiTUBE。
もうちょっとなんかできないのかなって思ってる時に加えてみるんです。例えば、ボーカルをちょっとだけ主張させたいけどレベルを上げたいわけじゃないんだよ、みたいな時に入れてやると、半歩前に出てくるようなイメージになります。『あ、でてきた』みたいに。音像的には同じ場所にいるんですけど、そこにちょっとフォーカスあてるみたいな感じがするんですね。全部にあてはまるわけじゃないので、まだ試し試しです。
▲S21とiPadのS APP
右上画面は4REA4の専用アプリケーションソフト
乗り込みのエンジニアさんの反応はいかがですか?
須藤氏:
乗り込みのエンジニアさんは何人かこられました。DiGiCoのS21に触るのが初めてという方がほとんどでしたけど、ひととおり教えると質問されることはなかったですね。各自で触っていく中で解決していった感じでした。それぞれ慣れたコンソールがあると思うんですが、考え方を変えてそれに慣れる。そういうもんだと思って扱えば、操作できるようになってるんですよ。