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オノ セイゲンさんが語る“d:facto™"ボーカルマイクロホン
オノ セイゲン

ミュージシャンとして音楽活動を続けながら、数多くのミュージシャンのレコーディングを手がける録音エンジニア/ミュージシャン/音響空間デザイナーの オノ セイゲンさんに、DPA Microphones初のボーカルマイクロホン“d:facto™(ディファクト)”についてお話をお伺いしました。



d:facto™(ディファクト)と初めて出会ったのは、DPA Microphonesが主催するマイクロホンセミナーの会場です。まだ発売前の製品でしたが、セミナー終了後にヒビノインターサウンド株式会社のスタッフから新製品として紹介されました。

d:facto™はコンデンサー型のスーパーカーディオイド型(超指向性)です。まずは自身のライブで使用してみました。会場は表参道の中心に位置するアートスペース“Espace Louis Vuitton Tokyo(エスパス ルイ・ヴィトン東京)”です。四方をガラスで囲まれているため、PAが非常に難しい空間です。しかもd:facto™の設置位置は、10本のスピーカーに囲まれた中心。比較的音量の小さなチャランゴ(ボリビア発祥。小型で10弦の弦楽器)の収音に使用しました。

d:facto™は実にコントロールしやすいうえフィードバックもなく、狙った音源を自然な音質で収音することができました。

このライブの後、普段はDPA Microphonesの4011を使用しているミュージシャンの坂本龍一さんからフィードバック対策について聞かれたのですが、まっさきにd:facto™を紹介しました。

現在d:facto™は、私のスタジオ録音現場ではもっとも使用頻度が高いマイクロホンのひとつで、CM録音現場などへも常に持ち込んでいます。

●コンデンサー型で感度が高い
●狙った音源を収音しやすい超指向性
●優れたS/N比

以上のような特長を持つd:facto™は、囁くような声(ウィスパー)や弦をやわらかくこするような繊細な演奏をクローズアップで的確に収音できる、非常に優れたマイクロホンであると思います。