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2016年12月
シンガー・ソング・ライターとしての活動はもちろん、CM音楽制作やほかの歌手への楽曲提供など、各方面で活躍され、常に高い評価を得ている吉田美奈子さん。現在は土方隆行・松原秀樹・森俊之・村上”PONTA”秀一の「THE BAND」ライブに加え、昨年・本年は森俊之と全国30本程度のDUO TOUR、並行して、コジカナヤマ(小島良喜・金澤英明・山木秀夫)へのライブ参加や、同メンバーに八木のぶおを加えてのスペシャルライブ、鈴木茂&ハックルバックや小坂忠のコンサート・サポート、渋谷毅オーケストラとの共演など、精力的に活動されているそうです。
このたび、各社のハンドマイクをお試しいただいた結果、DPAのボーカル・マイクロホン”d:facto”を採用していただきました。DPAのd:factoを選んでいただいた経緯や、ご自身の音楽活動についてお聞きしました。
● DPAのボーカル・マイクロホンd:factoを選んでいただくことになったきっかけを教えてください
今までは他社のダイナミック・マイクを使っていたのですが、わずか1年で4本も駄目になってしまったり、誰でも吹かれ(ポップノイズ)を気にせず使えるようなマイナーチェンジが施されるなど、つまらないマイクになってしまったため、新しいマイクを探していました。そんな時に、レコーディング・エンジニアの兄を通じて、DPAのボーカル・マイクロホンd:factoに出会いました。
● ライブとレコーディングでは違うと思いますが、マイクにはどのようなことを求めていますか?
自分の歌唱のアーティチュードを、一番大切にしたいと思っています。
口の開け方や実際のダイナミックが歪んだり、変わったり、拾いきれないなど、いわゆる変形してしまうマイクはNGですから、その考えに沿った選び方がしたいと今回試してみて思いました。
ともかく、作られた音像ではなく、倍音も当然含め、ありのままを受け止め、再生してくれるマイクが理想です。
● 星の数ほどあるハンド型マイクの中からDPAのd:factoをお選びいただいた決め手は何でしたか?
今回マイクを選ぶにあたって、実際に8種類のマイクロホンを使い、比較しました。
その中でDPAのd:factoは、一番再生力がありました。各周波数帯での、スピードの遅れが少ないのも合格です!ギラギラした感じもないし、かといって、声質によって幕の張った様な音になる音域もなかったです。
● 実際にライブでお使い頂き、どのような印象でしたか?
通常ストレートのマイクスタンドに設置しての歌唱が多いのですが、ハンドにして考えられること(例えば、マイクを持ちながらの、ハンドクラップなど)を全て試してみました。その結果、ノイズを拾うこともなく満足致しました。ただし会場や編成によっては、10kをほんの舐める程度上げて、エッジを出すとより良いと思います。
● サウンド・エンジニアの方や、実際に音を聞かれた周りの方の反応などはいかがでしたか?
私の感想と同じですが、 ほぼフラットなサウンドに驚いていました。
● 最後に、今後の活動や、今後行っていきたいことなどを教えてください。
12月は、目黒ブルースアレイでの久々のバンド編成のライブ、それから、既に16年続けて行なっている鎌倉歐林洞でのクリスマス・コンサート、2017年4月からは、森俊之と井上陽介とのトリオで40公演を超えるツアーを予定しています。
【吉田美奈子】
歌手 1953年4月7日生まれ
1969年に交流を持った細野晴臣や松本隆等に影響を受け、楽曲制作を始める。間もなくシンガー・ソング・ライターとして、ライヴ中心の音楽活動を開始。1973年、キャラメル・ママのサポートによるLP「扉の冬」で本格的にデビュー。後、CM音楽(1985年・第33回「カンヌ国際広告映画祭」銀賞受賞)制作や、他の歌手などへの楽曲提供(現在までに130曲を越える)、プロデュース、アレンジを含む一人多重録音によるコーラス歌唱等のスタジオ・ワークも行う。2016年1月現在、オリジナル・アルバム21作品(内、1作品は、新譜をCDではなくDVDでリリース。1作品は、パイプ・オルガンをワン・コンサート通して使用したライブ完全収録盤。但し、通常のライヴ盤、ベスト盤、シングル盤、企画盤は除く)、コラボ・アルバム3作品、ライヴ映像収録DVD等を4作品リリースしている。ジャンルを取り払った自由自在な音楽活動は、クオリティーを保ちながらも個性を発揮するミュージシャンとして多方面から共演を熱望され、常に高い評価を得ている。
吉田美奈子オフィシャルサイト「BELLS」:http://la-la-be