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八神純子さんが選ぶ"d:facto"ボーカル・マイクロホン
2017年10月

1978年に「思い出は美しすぎて」でのデビュー以来、「みずいろの雨」を筆頭に数々のヒット曲を生み出し、現在も全国各地で様々な編成のコンサートを成功させているシンガーソングライターの八神純子さん。このたび、DPAのボーカル・マイクロホンd:factoをお使いいただくことになりました。八神さんの伸びやかで美しい歌声を会場中に届けるマイクにd:factoをお選びいただいた理由をお聞きしました。

八神純子さん

●最近の音楽活動について教えていただけますか?

昨年には新しいアルバム「There you are」を発表しました。コンサートツアー「There you are」「キミの街へ」、クラブツアー「The Night Flight 3」、そして「ビルボードクラシックス」など、全国各地で様々なスタイルのコンサートを行っています。

●d:factoをご使用いただくことになったきっかけを教えてください。

実は、これまでマイクにはあまりこだわりがありませんでした。というのも、いつもエンジニアさんに恵まれていて、良い環境を整えてくれていたから、必要性を感じなかったのかもしれません。
今回、サウンド・エンジニアさんの勧めで何種類かのボーカル・マイクロホンを試すまでは、マイマイクを持つということは意識していませんでした。でも、d:factoに出会って、はじめてマイマイクが欲しいと思ったんです。

●何が「欲しい」と思わせる決め手になったんでしょうか?

一番驚いたのはd:factoのフラットな音質です。とてもクリアな音質で、私の歌声にぴったりだと感じました。私の声はある部分でちょっとピーキーな所があるのですが、それも上手く丸めてくれるというか、痛くならないんです。しっとりと歌い上げるクラシカルな音楽から、シャウトするような曲まで幅広いジャンルを歌うのですが、その中で、私の声を丸く、柔らかく出したいという思いがありました。d:factoは、硬い音にならず、かつ抜けの悪い平べったい音にもならず、という難しい要求に応えてくれます。私が表現したいすべてのニュアンスを、正確に再現してくれていますね。

●実際にお使いいただいてどうですか?

まず、マイクに向かう角度を気にしなくなりましたね。カプセルに対する角度の自由度が高いというか。マイクによっては、口の真正面に向けないといけないマイクもあるけれど、d:factoは多少角度がずれても大丈夫のように思います。

(DPA) ― 実は、まさにおっしゃる通りなんです。d:factoの強みのひとつは、カプセルに対する角度が変わっても、音量が小さくなるだけで、周波数特性がほとんど変わらないという点です。つまり真正面から外れてしまっても、音質が変わらないんです。(下記の特性のグラフをご確認ください)

d:facto(MMC4018V)周波数特性図

なるほど。実際に私が感じた通りのスペックになっているんですね。マイクとの距離による音質の変化はどうですか?

(DPA) ― d:factoのような超単一指向性のマイクの場合、近接効果の影響が心配されますが、d:factoは超単一指向性の割には近接効果が少ないので、そこまで音痩せにシビアにならなくても良いかもしれません。オフ気味に歌っても、音が痩せるというより音が遠くなっていく感じなので、色んなニュアンスが表現しやすいと思います。

そうなんですね。マイクの角度や距離などを気にしなくて良いということは、とても重要なことだと思っています。それだけ歌うことに集中できますよね。歌う時は歌うことだけに集中したいので。

●ワイヤレスとワイヤードの両方でd:factoをお使いいただいたことがあるとお聞きしましたが、違いを感じたことはありましたか?

これまで使用していたワイヤレスマイクでは、低音が足りず声質が硬く感じられる点がとても気になっていたこともあって、ずっとライン(ワイヤード)が一番だと思っていたんです。
ある時エンジニアに「d:factoはワイヤレスでも大丈夫だから」と勧められ、半信半疑で使ってみたのですが、まったく違いを感じませんでした。今ではワイヤードでもワイヤレスでも状況に応じて使い分けています。

●昨今のワイヤレスが、どんどん高音質になっていることもあるかもしれませんね。今後はどのような活動をされる予定ですか?

ビルボードクラシックやコンサートツアー、クラブツアーなど、いろいろなパターンのステージを予定しています。クラシックもあれば、少人数のステージから大編成のコンサートなど、スタイルも様々です。
今後もっと活躍の場を広げていくにあたって、いつもと違うエンジニアさんや環境の中でパフォーマンスすることも考えられます。そのような状況でも安定したクオリティをキープするためにも、自分が信じられるマイクを持つということはとても大切だと、今は思います。d:factoと出会って、現場ごとに違うマイクを使うことが、実は自分にとってストレスになっていたんだとわかりましたね。

●ありがとうございます。気に入って頂けて、我々としても、嬉しい限りです。最後に何か一言頂けますか?

私は、「歌を極めたい」という思いで数年前に日本に戻ってきました。楽曲によって歌い回しを変えられるアーティストでいたいと思っているので、そんな自分をきちんと演出できるマイクに出会えて本当によかったなと思います。

(DPA)― 八神さんの歌に対する情熱が伝わってくる、熱いお話をお伺いすることができました。今後さらに精力的に活動を続ける中で、八神さんのたくさんの思いが込められたステージを演出するマイクにd:factoを選んでいただいたことをとても嬉しく思います。さらなるご活躍をお祈りいたします。



【八神 純子】
シンガーソングライター

八神 純子 1978年 シングル「思い出は美しすぎて」でプロ・デビュー。デビュー・アルバム「思い出は美しすぎて」がオリコン最高5位の大ヒット。シングル「みずいろの雨」が大ヒット(オリコン最高2位)。

1980年 「パープルタウン ~You Oughta Know by Now~」が大ヒット(オリコン最高2位)。この曲で第31回NHK紅白歌合戦に初出場。

2011年 約10年ぶりのライブをSHIBUYA-AXで実施。

2013年 東北被災地支援チャリティー・シングル「翼」を発表。全国ホール・コンサートツアー「Here I am」を約30本実施。21世紀初のオリジナルアルバム「Here I am ~Head to Toe~」発表。

2014年 NHKみんなのうたで「チョコと私」を発表。同シングルを発表。クラブ・ツアー「The Night Flight 八神純子 with 後藤次利 featuring 松原正樹、佐藤 準 & 村上”ポンタ”秀一」を18公演実施。全国ホール・コンサートツアー「Here I am 2014 ~チョコと私~」を24本実施。ライブ・アルバム 「The Night Flight」を発表。「奥の細道コンサートツアー2014」を9本実施。

2015年 全国各地を巡り歌声を届けるコンサートツアー「あなたの街へ」をスタートし51本実施。クラブツアー「The Night Flight 2」を14公演実施。コンサートツアー「Here I am 2015」を10本実施。オーケストラとのコラボ「billboard classics」を東京と西宮で実施。

2016年 アルバム「There you are」を発表。オリコン初登場38位。2015年コンサート観客動員ランキング(フォーク・ニューミュージック部門)で3位となる。コンサートツアー「There you are」、「キミの街へ」、クラブツアー「The Night Flight 3」、塩谷 哲との「音楽のレシピ ~チョコっとLive~」、宮川彰良とオーケストラとリズムのコラボ「シンフォリズミックコンサート ~歌が呼んでる~」など35 公演を実施。