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2019年2月15日
「大都会」「愛をとりもどせ!!」など数々のヒット曲をお持ちのクリスタルキング ムッシュ吉﨑さん。昨年12月には古希を迎え、毎年恒例のクリスマスディナーショーも開催されました。デビューから約43年、今なお精力的に音楽活動をされている中で、このたびDPAのボーカル・マイクロホン “d:facto”をお使いいただくことになりました。歌への向き合い方やマイクについてなど、お話をお伺いしました。
―DPAについては以前からご存知でしたか?
はい。よくレコーディングスタジオで見かけていましたので、DPAという名前は知っていました。ただ、ハンドマイクの存在は知らなかったです。昔はなかったですよね?初めて聞いたときは衝撃でした。いつ頃からあるんですか?
―一番最初のモデルは2012年に発売しました。当時はワイヤード専用で、普通のハンドマイクでした。その後数回のモデルチェンジを繰り返し、今の形になりました。今回ご購入いただいたのは高域の特性がフラットに調整された”リニアモデル”と呼ばれる製品で、2016年に発売された比較的新しい製品です。
―今回DPAのd:factoをお使いいただいたきっかけはなんですか?
私の講師であり、恩師でもあるレコーディングエンジニアの故・黒田勝也さんを囲む会がきっかけでした。昨年冬の会で「いいマイクを探している」という話をしたところ、絶大な信頼をおいているエンジニアから「DPAのd:facto、結構いいよ」って囁かれたんです、笑。ちょうどそこにヒビノのスタッフもいたのでとんとん拍子で話が進んで、デモ機をお借りすることになりました。
だんだん歳をとってくると、できるだけ良い環境で歌うことがとても大切になってくるんですよ。
環境が整わないと歌う時に喉に頼りすぎてしまって、調子を崩すことがあります。無理しちゃうんでしょうね。そしてそんな歌い方を続けてしまうと結果として選手寿命を縮めてしまうことになってしまう。そういったことを防ぐためにも、自分に合う、より良いマイクで歌うことはボーカリストにとってとても大事だと思います。
―実際にお使いいただいてみて、どのような感想をお持ちになりましたか?
音がクリアだ、ということですね。
特に生バンドで歌うとき、楽器の音にも負けずにしっかり主張できます。
マイクヘッドから5センチくらい離したくらいがちょうどいいかな。気持ちの良い音になりますよ。
そしてだんとつにしゃべりやすいですね。
僕はしゃべる声の抜けが悪いんです。クセなのか語尾にアクセントが強くついてしまうので、自分でははっきり話しているつもりでも、客席では聞き取りにくいこともあったようで、それが悩みのひとつでした。
ところがd:factoは低域がこもらずすっと出るので、トークが明瞭になりました。
もうひとつ気づいたのは、タッチノイズ(ハンドリングノイズ)がほとんどないことです。触ったり、何かが当たったりしても、全然気にならないほど。
床がぐらぐらゆれちゃうような仮設ステージで歌うこともあるのですが、そういう環境で今までのマイクだと床から来る振動のノイズがすごく気になっていました。最初にd:factoのデモ機を使った現場がまさにそのようなステージでしたが、いつもとの違いに驚きました。
―この部分がゴム製のショックマウントになっていて、かなり衝撃を吸収する仕組みになっています。ご指摘のとおりタッチノイズやハンドリングノイズが少ないというのはd:factoの売りのひとつです。
感想といえばもうひとつあります。
年末、軽いのど風邪をひきかけてしまった時があったんです。ステージもあるのに、困ったなぁと。
というのも、のどの調子が悪いとそれを補うために無理してしまって、より悪化させてしまう場合があるんです。
ところがd:factoを使ったらすごく楽でした。風邪気味の時って高いキーよりも実音がきつくなるのですが、そこらへんも無理なく出せるんです。だから歌うのも変に力まずに歌えるし、お客さんにも(風邪をひいていることを)全く気付かれないしでずいぶん助かりました。
―エンジニアの方から何かコメントありましたか?
ひとこと「音がすごく素直だ」と言っていましたね。
高域がブーストされているノーマルモデルと、フラットなリニアモデルがありますよね。
ハードロック系ならハイブーストの方がいいかなと思います。ただ僕はいろんなジャンルの曲を歌うので、フラットタイプがぴたっときました。どんな音量でも歌詞がはっきりして、歌っている自分も気持ちいいです。
―「気持ちよく歌える」って大事ですよね。
そうだね。僕の場合、ステージもオペレーターも毎回違うことが多いから、信頼できるマイクを持つことってとても大事なことだと思うんだよね。
いつも同じマイクを使っていれば、その日の調子も分かるから。
ところでこのマイクってハンドメイドなんだよね?
―よくご存じですね!そうなんです。実は私、先日デンマークの工場へ行かせていただいたので実際に見てきましたが、想像以上に細かい作業を丁寧にやっていました。
クラシックの国だから。ハンドメイドにもこだわりがあるんだろうね。
この値段にはそれなりの理由があるということですね、笑。
ただ僕は、DPAはマイクのロールスロイスであってほしいと思っているんですよ。
ハンドメイドで、唯一無二のマイクへのこだわり。
私も長い間歌っているので、いろいろなマイクを使ってきましたが、
やっと会えたなって思います。
70年生きてきて、約50年歌ってるけど、
これがもう最後のマイクかもしれないな。
出会えてよかったよ。
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1981年に日本のロックバンドとしては初めて開催して以来、今までディナーショーを続けているというムッシュ吉﨑さん。ディナーショーではご自身の楽曲はもちろん、洋楽のスタンダードナンバーや映画のスクリーンミュージックなど、幅広く演奏されているそうです。不器用なんで、ただぶれずにがんばるだけです、とのコメントには、まっすぐ音楽に向き合っている姿が見られました。DPAのマイクに出会えてよかったとおっしゃっていただき、嬉しい限りです。
今年4月にはホテルメルパルク横浜にて【スプリングディナーショー】、そして5月には【僕らのポプコンエイジ】にもご出演の予定です。
今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
◆CRYSTALKING Spring Dinner Show
2019年4月15日(月) 18:30開場
会場:ホテルメルパルク横浜
⇒詳細はこちらから CRYSTALKING Official Website
◆僕らのポプコンエイジ
2019年5月18日(土) 16:00開場
会場:東京・昭和女子大学 人見記念講堂
2019年6月2日(日)
会場:大阪・岸和田市浪切ホール 大ホール
⇒詳細はこちらから ポプコンエイジ公式サイト
CRYSTALKING=ムッシュ吉﨑
1971年 長崎県佐世保市でCRYSTALKING結成。
1979年 「大都会」で18回ヤマハポプコン全国大会と第10回世界歌謡祭でいずれもグランプリを獲得。ムッシュ吉﨑が優秀歌唱賞を受賞。
1980年 第31回NHK紅白歌合戦に出場。「蜃気楼」リリース。
1981年 CRYSTALKINGは日本のロックバンドで初めてディナーショーを行う。
1984年 北斗の拳TVアニメ主題歌「愛をとりもどせ!!」、「瀬戸内行進曲」をリリース。
2004年 セルフカヴァーシングル「愛をとりもどせ!!」リリース。携帯着歌 年間総合5位。
2006年 「愛をとりもどせ!!MOVIE ver.」リリース。真救世主伝説「北斗の拳!!」プロジェクトに参加。
2008年 「愛をとりもどせ!!」年間ダウンロード数総合9位。ネット配信部門2位。
クリスタルキング・ムッシュ吉﨑の低音から高音まで!
圧倒的なパワーと豊かな歌唱力は他の追随を許さない!