DPAのマイクが奏でるシンギングボウルの響き
DPAのd:vote 4099楽器用マイクロホンを使用して仏教の法具であるシンギングボウルのレコーディングが行われました。シンギングボウルは、仏教の宗教儀式で瞑想や詠唱の際に使用されている古代の楽器です。音楽療法士やサウンドヒーラー、ヨガインストラクターなどが、落ち着いてリラックスできる雰囲気を作り出すために使用したことによって一般的に知られるようになりました。
今回シンギングボウルを演奏したのは、中国人アーティストのTsang Man Tung氏です。
大きさの異なる30台ものシンギングボウルを使用しました。
そしてプロデューサー兼エンジニアのChan Pui Ching氏が、この難しいレコーディングに挑みました。
シンギングボウルは素材やサイズも異なるため、非常に複雑な響きと放射パターンを生み出します。
「ボウルが奏でる繊細な響きを、全周波数帯域にわたって捉える必要があるため、マイクロホンの選定は簡単ではありませんでした。」とChan氏は話します。
いろいろなマイクロホンを試した結果、DPAのd:vote 4099に決めたといいます。
d:vote 4099の音質は実にクリアでナチュラルで、私が期待していた通りのサウンドが得られました。そして高域と低域の周波数をバランスよくミックスできる最良なポイントを探して、複数のd:vote 4099を設置しました。
「シンギングボウルのレコーディングは初めてではないけれど、今回はとてもやりがいのあるシチュエーションでした。ライブパフォーマンスは3日間にわたり、全部で39トラックのレコーディングを行いました。」ポストプロダクション段階でもエフェクトは一切使用しなかったとのことです。
この演奏は、Tsang Man Tungの新しいアルバム「The Seed of Sound」に収録されています。