【TIPS】スネアドラムのマイキング
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2024年1月
スネアドラムのマイキング
この記事では、スネアドラムのクローズマイキングに関する一般的なガイドラインをいくつかご紹介します。とはいえ「優れたサウンド」とは極めて主観的なものであり、本記事内でご紹介するマイキングはあくまでもひとつの提案です。実際に試す際は、聞こえてくるくる音に十分耳を傾けて、最適なソリューションを選択してください。
「スネアドラム」について
スネアドラムはいくつかの大きな音源で構成されています。
バターサイドヘッド(打面)は主音と倍音を生み出します。リムは、しばしばクローズドリムショット、オープンリムショットなどで演奏され、いわゆるリムショットを生成します。また、ドラマーがブラシを使用する場合は、ドラムヘッドの表面全体を使って演奏されます。スネアサイドはきつめに張っている状態です。
バターサイドヘッドは、ヘッドの消音(ガムテープやOリング、ジェルなどを使用)の程度やチューニング具合、そしてドラマーの演奏スタイルに応じて幅広い周波数を持ちます。一般的に言えば、ジャズのスネアドラムは倍音が豊富で、ロックのスネアドラムよりこもりが少なく、チューニングがタイトです。
スネアサイドヘッド(裏面)は高い周波数が多く含まれており、速いトランジェントと高音圧によってとても複雑なサウンドが生み出されます。スネアドラムはスナッピーを開放した状態で演奏される場合もあるため、周波数帯域全体をカバーすることが重要になります。
マイキング
スネアドラムに近い位置でマイキングするには、トランジェント特性に優れていてダイナミックレンジの広いマイクが必要です。また、スネアドラムのレベルは140 dBを優に超えるため、最大音圧レベルの大きさも重要です。
このようにレベルの大きなサウンドに対応しながら、スネアドラムが発するディテールを捉えるにはコンデンサーマイクが適しています。さらにドラムキット全体で収音することを考えると他の音源からの回り込みは避けることができません。そのため、設置する環境に適した指向性パターンと優れた軸外特性を備えているマイクを選択することが重要です。
スネアドラムの収音にフラットな軸外特性を備えたマイクを使用すると、ハイハットからの回り込みが自然なサウンドになり、ミックス段でそれぞれの音源を分離しやすくなります。適切なマイク位置は、リムから5cm、ドラムヘッドから3~5 cm上です。
DPAの推奨マイク
できるだけ目立たせたくない場合は4099をお勧めします。スーパーカーディオイド型のためよりくっきりとした音像が得られます。
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