DiGiCo “SD12” 発売
2017年 2月 1日
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DiGiCo “SD12”
DiGiCo “SD12”
優れた音響性能と高機能で定評のあるSD-Seriesの最新機種
2画面を搭載した軽量コンパクトなデジタル・ミキシングコンソール
ヒビノインターサウンド株式会社( 本社:東京都港区、代表取締役社長:榎本隆二) は、イギリスDiGiCo(デジコ)のデジタル・ミキシングコンソール“SD12”を2017年3月1日より発売いたします。
SD12は、タッチスクリーンを2画面搭載した軽量コンパクトなデジタル・ミキシングコンソールです。ワールドスタンダードモデルであるSD-Seriesの最新機種で、ステルス・デジタルプロセッシングによる圧倒的な処理能力と96kHz標準の高品位な音質をそのままコンパクトな筐体に収め、さらなる視認性と操作性の良さを追加しました。上位機種にしか搭載されていなかったライトニング機能も複数搭載し、環境の明暗に関係なく正確にチャンネルを識別できます。また、入出力拡張用のカードも多数用意しており、単体での運用のほかマルチコンソールによる大規模システムの一角を担える柔軟性も持ち合わせています。
型番 |
標準価格 |
発売日 |
SD12 |
オープンプライス |
2017 年 3月 1日 |
■ SD-Seriesの音響性能をよりコンパクトに
SD12は、優れた音響性能で定評のあるSD-Seriesの最新モデルです。フローティングポイント演算で動作する最新のFPGA 技術を基に開発された“ステルス・デジタルプロセッシング”を搭載し、圧倒的な処理能力を誇ります。広大なヘッドルームやダイナミックレンジは音質全般を上質にして品位を高めるうえ、サンプリングレート96kHz に標準対応。原音をより忠実に再現できる能力を余すところなく発揮し、コンパクトなサイズ感にそぐわない高次元のサウンドを現実のものにします。42kgという軽量設計は移動の多いツアリングでスムーズな設置を可能にし、1124×389×795mmというサイズは、常設、仮設にかかわらず省スペースでの設置ができるので、性能を犠牲にすることなく本格的な音づくりが可能になります。
■2画面搭載による優れた視認性と快適な操作性
SD12は、15インチのタッチスクリーンを2面搭載。各画面に12のチャンネルストリップを配したわかりやすいレイアウトは、ひと目で全体の把握と直感的な操作が行えるので、素早い対応を求められるライブの現場でも余裕をもってオペレーションできます。画面が2つ備わっているので、片方をセットアップやマスター画面として使用しながらもう一面で入力チャンネルをオペレーションをする、といった使い方や別々のオペレーターが左右の画面でそれぞれ操作するといった柔軟な使い方が可能です。ステルス・デジタルプロセッシングの圧倒的な処理能力は複数のオーダーも瞬時に処理できるため、ストレスなく快適なオペレーションが可能です。また、SD7やSD5といった最上位機種だけに備わっていたライトニングバーやエンコーダーの周囲をフルカラーLEDで彩るHTL(Hidden Till Lit)を採用しています。HTLは、オペレートに対応した明確な色分けで、チャンネルへのすばやいアクセスを可能にします。屋外の太陽光の下でも優れた視認性を保つうえ、暗い場所で輝くサーフェスは機能美を超えた美しさを備えており、オペレーターのモチベーションを高めます。さらに、このレンジのコンソールには見られない、ダイナミクスのゲインリダクションメーターを追加。表示されるパラメーターはフルカラーで、ゲートの微妙な調整も視覚的に行えます。 |
HTL(Hidden Till Lit)とゲインリダクションメーター |
■マルチコンソールシステムの中でも活躍
SD12は、他のSD-SeriesコンソールやI/Oラックとの互換性を持っています。複数台のSDコンソールとI/Oラックで構成された大きなシステムの中に組み込まれても、認識可能チャンネル296という入力の中から任意のチャンネルを選択して運用できます。オプションでオプチカルコネクターを装備できるので、オプチカルループで構築されたリダンダントシステムにも対応可能です。また、SD-Seriesの中で初めてUSB2.0を使用してPCに接続するオーディオインターフェース“UB-MADI”を内蔵(※)。入出力それぞれ48chのPCレコーディングやプレイバックを簡単に行える(※注)ようになり、活躍の場が広がります。UB MADI のデジタル伝送はUSB のデータークロックに依存せず、ジッターの発生を抑えた高い安定性を誇ります。
※Intel® Core™ Duoあるいはそれ以上のCPUを備えたすべてのWindowsあるいはMacと互換性を持っています。
※ASIOやCoreAudioに準拠するドライバー/ アプリケーションが別途必要です。
※注 サンプリングレート48kHz時
SD12は、ローカルI/Oのほかにオプションで入出力拡張用のDMI(DiGiCo Multichannnel Interface)カードを用意しています。任意のフォーマットに変換する多様なカードを用意しており、I/Oラックへの接続や用途に合わせて選択可能です。背面のDMIカード用のスロットに入れて使用します。
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製品の詳細に関しましては、ヒビノインターサウンド株式会社までお問い合わせください。
■リアパネル
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■仕様
入出力性能 |
フェーダー数 |
24+2 |
サブフェーダー数 |
- |
入力チャンネル |
72ch |
バス |
36ch |
ソロバス |
2 |
マトリクス |
最大12×8 |
コントロールグループ |
12(VCA) |
イコライザー |
32バンドGEQ(±12dB)×16 |
内蔵エフェクター |
12 |
ローカルI/O |
マイク/ライン入力 |
8 |
ライン出力 |
8 |
AES/EBU入出力(※) |
4 |
MADIインターフェース |
2(75ΩBNC コネクター×4) |
オプチカル(Optocore)インターフェース |
オプション(2ループ) |
MIDIインターフェース |
In / Out / Thru |
DVIポート(外部ディスプレイ用) |
1 |
外部同期 |
ワードクロック、AES/EBU
DMIカード経由の同期も可(カードの仕様による) |
USB2.0 ポート |
5 |
GPI |
通常16系統(32系統まで拡張可能) |
GPO |
通常16系統(32系統まで拡張可能) |
ヘッドホン出力 |
標準フォーンジャック×1 、ミニジャック×1 |
音響特性 |
サンプリングレート |
96/48kHz |
レイテンシー |
1.1ms(代表値:チャンネル入力→LRバス→ステージ出力@96kHz) |
内部プロセッシング |
最大40bitフローティングポイント演算 |
AD/DA変換 |
24bit |
周波数特性 |
20Hz~20kHz(±0.6dB) |
THD+N |
0.05%以下(定格ゲイン、10dB入力@1kHz) |
クロストーク |
90dB以上(40Hz~15kHz) |
残留ノイズ |
-90dBu以下(代表値 : 20Hz~20kHz) |
マイク等価入力ノイズ |
-126dB以上 |
最大出力レベル |
+22dBu(標準仕様) |
最大入力レベル |
+22dBu(標準仕様) |
入力チャンネル/AUX/グループ/マトリクス |
アナログゲイン(入力チャンネルのみ) |
-20dB~+60dB |
デジタルトリム |
-40dB~+40dB |
ディレイ |
最大1.3秒 |
ローパス/ハイパスフィルター |
20Hz~20kHz、24dB/oct |
インサート |
2系統(EQ/ダイナミクスのプリ/ポスト) |
イコライザー |
パラメトリック/ダイナミック(ハイ&ローバンド シェルビング切り替え可能) |
ダイナミクス |
コンプレッサー、ゲート、ディエッサー、ダッカー |
ソロバス※入力チャンネルのみ |
ソロバス1/ソロバス2/両方 |
電源、寸法(W×H×D)、質量 |
内部電源(AC100V、50/60Hz)、ピーク時:225W、起動時:200W |
1124mm×389×795mm、42kg |
※コネクター系統数。1コネクターあたり、2chの使用が可能。