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Allen & Heath AHM、ノースカロライナ州立大学 カーター・フィンリー・スタジアムの音響システムを刷新
2024年11月11日
導入製品：AHM-64
dLive C3500
DT168
DM0
DX012
 
 

ノースカロライナ州ローリーのノースカロライナ州立大学は、同校の象徴的なカーター・フィンリー・スタジアムのサウンドシステムを大幅に改装しました。 同校のディビジョンIフットボールチームの本拠地であり、全米で80位以内の規模を誇るこのスタジアムは、試合や卒業式、その他の大規模イベントの活気や興奮をより高めるため、約57,000席のスタジアムを全面的に刷新しました。
 
カーター・フィンリー・スタジアムでは、以前のシステムが非常に古く、必要な音の明瞭度と制御を行えなかったため、幅広いニーズに対応できる最新のオーディオシステムが必要でした。大学がスコアボードの大規模な改修に着手したため、サウンドシステムも同様に大幅な見直しを図ることとなりました。
 
Allen & Heathは、この音響システム改修プロジェクトにおいて、技術面とサービス面の両方で重要な役割を果たしました。インテグレーターであるPrecision Audioを支援し、同校の著名な施設の設計、実装、サポートを行いました。
 
新しいサウンド・システムの中心となるのが、スタジアムのPAシステムの分配、チューニング、制御を担うAllen & HeathのAHM-64オーディオ・マトリクス・プロセッサーです。これには、競技場やメインの観客席だけでなく、コンコース、スイートルーム、ロビー、エレベーターなど、その他のエリアの音声も含まれます。 5台のCC-10タッチパネルを効果的に配置し、Custom Controlソフトウェアで制御できるようにしています。これにより、技術スタッフだけでなく、コーチや試合当日のスタッフなど、専門知識のないユーザーでも、ローカルおよびシステム全体の制御ができるようになりました。
 
 
フィールドの周囲にはDante対応のDT164およびDT168 I/Oオーディオ・エクスパンダーを複数配置し、多数のリモート入力とオーディオ・フィードへの即時アクセスが可能です。さらに、DX012出力エクスパンダー4台をコンコースとコントロールルームに配置し、施設のPAスピーカーに出力しています。
 
フットボールの試合を含むライブイベントでは、Allen & Heath社のdLiveデジタル・ミキシングコンソールが活躍します。DM0 MixRackとC3500 Surfaceを装備したこのシステムにより、エンジニアは非常にクリアで明瞭度の高いオーディオミックスを実現します。dLiveは、DJ、審判のマイク、司会者のマイク、PAアナウンサーの音声をミックスし、6つのマトリックスに分配してAHM-64に送ります。AHM-64では、さらに処理と制御を行い、ローカルの録音設備や放送設備にも配信します。
 
この新しいシステムの優れた機能のひとつは、スタジアムのさまざまなエリアに対応できることです。クラブやスイートルームでは、大学の熱心な卒業生や有力者たちが集まりますが、さまざまな音源を自由に選択できます。dLiveからのダイレクトな音声を聴きたい場合は、AHMでボタンをタッチするだけで利用できます。 地元ラジオ局からの実況を聴きたい場合も同様です。この柔軟性と使いやすさにより、すべての来場者が最適なリスニング体験を確実に楽しむことができます。
 
このプロジェクトにおけるAllen & Heathの役割は、ハードウェアの供給にとどまりませんでした。入札が開始するとすぐ、Precision AudioはAllen & Heathの製品マネージャーとスペシャリストに連絡を取り、2つの条件を満たす最高のサウンドシステムを設計し始めました。その2つの条件とは、運動施設のスタッフが必要な情報のみを表示するシンプルでスムーズなコントロールと、技術者やエンジニア向けのパワフルで柔軟なコントロールです。これには、システム設計、ルーティング、プロセッシング、GPIOプログラミング、Dante統合に関する詳細なサポートも含まれていました。
 
最先端のテクノロジーと実践的なサポートにより、Allen & Heathはカーター・フィンリー・スタジアムを、激しいフットボールの試合から優雅な卒業式まで、あらゆるイベントに対応できる音響設備に変貌させました。システムを指定し、現場で指揮を執ったPrecision Audioとのパートナーシップにより、大規模なスタジアムクラスの音響システムを完成しました。

 
■ AHM-64
■ dLive C3500
■ DT168
■ DM0
■ DX012